DDN File Storage System
大規模で高速な DDNストレージプラットフォーム製品の特性を最大限に生かすためにDDNファイルストレージシステムが用意されています。 これらはパラレルファイルシステム、クラスターファイルシステムと呼ばれるもので、複数のサーバで1つのファイルシステムへのアクセスを制御する仕組みを持っています。 クライアントは複数のファイルサーバから並列に1つのファイルへアクセス出来るため、ファイルサーバの台数に比例してスループットがスケールアップします。 例えば、NFSサーバの場合、どんなに高性能のストレージを持っていてもクライアントとNFSサーバの間が10GBイーサネットであれば、その帯域幅である10Gbpsを超えることはできません。 パラレルファイルシステムであれば、ファイルサーバの台数が2台なら帯域幅もその二倍の20Gbpsになります。 この帯域幅をすべて生かせるかはファイルシステムの性能に左右されます。 これから紹介するGRIDScaler、EXAScalerは共に多数の実績を持つファイルストレージシステム ソリューションであり、ペタスケール ストレージシステムには欠かせない技術です。
NFSやCIFSの様な複数のクライアントからサーバへアクセスするシステムでは1台のサーバに負荷が集中してしまう。 パラレルファイルシステムでは1つのファイルシステムを複数のサーバで運用するため負荷が分散される。
DDN GRIDScaler
高スループットと高度な管理機能を併せ持つパラレル ファイルシステム GRIDScalerファイルストレージシステムはデータの整合性と可用性を高め、 DDNストレージプラットフォームのパフォーマンスを最適化し、ファイルサービス、データ管理を統合し環境を簡素化します。 GRIDScalerはS2Aエクストリームストレージを帯域幅200GBの/sまでスケールアップし、フルスピードのパフォーマンスを引き出します。 加えてゼロ劣化モード(ZERO Degraded Mode)により最高品質のサービスを提供します。 一方、数ペタバイトまで容量の増大が可能になります。 また、Linux、Windowsプラットフォームで利用でき、NFS、CIFSプロトコルに対応しています。 最大2000クライアントをサポートします。
GRID Scalerは高い可用性と高いパフォーマンスを持つスケーラブルなファイルシステムです。
DDN DDN EXAScaler
スケーラブルHPCストレージプラットフォーム EXAScalerはオープンソースであるLustreファイルシステムとDDNのHPCストレージテクノロジーを結合したソリューションです。 日本国内においても既に多くの実績を残しています。 特にDDNのストレージプラットフォームはLustreとの親和性が高く、リニアなスケーラビリティーを発揮します。 EXAScalerは安全性を高める完全なフォールト・トレラント・アーキテクチャを持ち、ユーザはハイパフォーマンス・ストレージシステムを安心して利用できます。
ファイルストレージシステム比較
File Storage System | GRIDScaler | EXAScaler |
---|---|---|
スペック | ||
対応プロトコル Linux | NFS, Agent※1 | Agent※1 |
対応プロトコル Windows | CIFS(SAMBA) | 非対応 |
対応プロトコル Windows 2008 Server | Agent※1 | 非対応 |
最大クライアント数 | 8,192 | 26,000 |
1ファイルシステムの最大サイズ | 299バイト | 64PB |
1ファイルの最大サイズ | 不明 | 320TB |
1ファイルシステムの最大ファイル数 | 21億個 | 20億個 |
quotaの利用 | 対応 | 対応 |
管理機能 | ||
スナップショット | 対応 | 非対応 |
デフラグメント | オンラインで実施可能 | オフラインで実施可能 |
ファイルシステムのサイズ変更 | オンラインで追加・削除可能 | オンラインで追加可能 |
データ再配置 | 自動再配置が可能※2 | 非対応 |
データレプリケーション | 対応 | 非対応 |
サーバの増設 | オンラインで実施可能 | オンラインで実施可能 |
※1 各File Storage SystemのClientモジュールをインストールする必要があります。
※2 古いファイル、大きいファイルといったポリシー設定により、配置する物理ディスクを指定。